【長崎県】上五島アイランドホッピングツーリング DAY1中通島 (2025.3.17-18)

ツーリング

目的地 : 五島列島の上五島(中通島、小値賀島、宇久島)

2025年3月17日(月)深夜から21日(金)まで長崎県は五島列島の上五島(中通島、小値賀島、宇久島)を中心にモンキー125でアイランドホッピングツーリングに行ってきました。

元々は昨年の10月に予定していたツーリング案だったんですが、天候不順のためフェリーが欠航し、結局行く事ができませんでした。

今回も前日の海上時化でフェリーが出航するかヒヤヒヤしてましたが、ある程度予定通り事を運ぶ事ができましたので、ここに記します。

五島列島の場所

▼五島列島(ごとうれっとう)は、長崎県の西方、九州本土と東シナ海の間に位置する島々で構成された列島です。五島市、新上五島町、小値賀町などに属する約140の島々からなり、そのうちの『中通島』、『小値賀島』、『宇久島』に今回はお邪魔します。

▼なぜ五島列島最大の島『福江島(五島市)』ではなく『中通島』、『小値賀島』、『宇久島』なのか、それは『福江島』には行った事があるから!

航路はどうする?

今回島を巡る順番としては最初に中通島へ渡り、北上して小値賀島→宇久島→福岡に帰宅予定です。五島列島の中通島へフェリーでバイクを乗せて行く場合、以下の方法があります。

長崎港から中通島(奈良尾港)へ 長崎港からフェリーでアクセスできます。フェリーの所要時間は約2時間35分で、バイクや車を持ち込むことも可能で、風景を楽しみながらゆったりと移動できます。

佐世保港から中通島(有川港)へ 佐世保港からもフェリーが運航しており、所要時間は約2時間35分、こちらも車両持ち込みが可能。

博多港から中通島(青方港)へ 博多港からは夜行フェリーが運航しており、所要時間は約6時間、夜間に移動することで宿泊を兼ねることができるため、翌朝から効率よく時間を使える。

会社名出発地到着港所要時間運賃(2等)125cc以下
九州商船長崎港奈良尾港約2時間35分4,080円1,670円
九州商船佐世保港有川港約2時間35分4,240円1,650円
野母商船博多港青方港約6時間4,370円2,180円

2025.3月時点での比較

島間の移動

博多港→中通島

今回は最寄りの博多港発の野母商船『フェリー太古』を利用します。

所要時間が他に比べて約6時間と長いのですが、夜間(23:45)に出発してアルコールが分解される早朝(05:40)に中通島(青方港)に寝てる間に着き、早朝から現地で動けるアドバンテージは大きいです。

中通島→小値賀島

野母商船『フェリー太古』を利用します。

調べて見たのですがバイクを積めるフェリーの航路は『フェリー太古』しか見つける事ができませんでした。高速船だと九州商船の航路がありました(バイク乗船不可)

小値賀島→宇久島

市営交通船『みつしま』を利用します。

小値賀島→宇久島へのアクセス方法は野母商船『フェリー太古』と九州商船の航路も有りますが、毎回『フェリー太古』では面白くない、また九州商船の場合、小値賀島→宇久島に向かう便は19:45 発 → 20:25 着なので遅すぎるので『みつしま』を利用したいと思います。

この市営交通船『みつしま』の情報が少なく載せられるバイクの制限台数(島民優先で弾かれる)など懸念がありましたが、まぁダメなら『フェリー太古』も九州商船もあるしトライしてみました。結果的には『みつしま』無問題でした。

宇久島→博多港

野母商船『フェリー太古』で帰ります。

ところで今日『フェリー太古』は出航するの?

3月も中旬になり徐々に過ごし易い気温になってきてツーリング日和かと思ってたのですが、なんのなんの低気圧の影響で前日はフェリーが欠航したため、当日までフェリーが出航するかドキドキでした。

▼運行状況は野母商船『フェリー太古』の公式インスタグラムで確認できます。以下17日の運行状況。

17日(23:45)は博多港出航するものの奈留港は抜港となり、福江港到着後の折り返し便18日(10:10)福江港発-博多港着は海上時化のため欠航となった様です。私は中通島の青方港へは行ける事が確定しましたが、19日以降の島巡りに影響が出るのではと心配が絶えません。

Day0 博多港

▼出航が確定したので一安心し、いそいそと準備して博多港へ到着。受付完了後『フェリー太古』へ乗り込みます。

▼車の積み込みはバックで行ってました。

野母商船『フェリー太古』 23:45博多港出航

▼大部屋では寝れる自信がないので、グリーン寝台(2,200円)課金してました。とはいえ明日からの事を考えるとワクワクして寝付けそうにないですね。

▼展望ラウンジで少し飲んでから寝ましょう

Day1 中通島 

フェリー太古定 3月18日(火)(5:40)青方港着

▼アルコールの分解時間に申し合わせた様に中通島の青方港到着です、そうですまだ真っ暗です、寒いです、それでも下船しなければなりません、それも迅速に。

島の北を目指します、むむむ

▼それでは寄り道しながら北部にある津和崎灯台を目指したいと思います。

▼Hey Siri、何やら雲行きが怪しくないですか?

北部は完全に雨予報です、レインウェアに着替えましょう

矢堅目公園

▼最初の目的地に到着

▼おお、カッコいい岩!この時は少し晴れ間も見えて期待してたんですが

冷水教会

かつて信者たちは、対岸にある青砂ヶ浦天主堂へ伝馬船で通っていたが、1907年(明治40年)に現在の教会堂が完成し、青砂ヶ浦天主堂の巡回教会となった。 鉄川与助が棟梁として初めて設計、施工した教会として知られている。

新上五島町観光なび

青砂ヶ浦天主堂

▼レンガ造りってなんて美しい佇まいなんでしょう。

1910年(明治43年)に建立された青砂ヶ浦天主堂は、鉄川與助による初期のレンガ造り建築の傑作です。2001年に国の重要文化財に指定され、2010年には献堂100周年を迎えました。赤レンガの優美な外観と、ステンドグラスから差し込む光が織りなす神秘的な空間は、思わずため息が出るほどの美しさです。教会の保護者「聖ミカエル」1878年(明治11年)頃には小さな集会所でしたが、大崎神父が外国から原書を取り寄せて設計・施工を指導し、1910年に現在の教会堂を建立しました。正統的な様式と意匠を特徴とする現在の建物は3代目です。

新上五島町観光なび

丸尾教会

▼北部は雨足が強くなりそうな感じがするので、悩みましたが『青砂ヶ浦天主堂』から引き返しております。というのもAM9:30に『頭ヶ島天主堂』の見学事前予約をしているため、雨宿りしながらのヒット&アウェイ走行では遅刻するかもしれないと判断したためです。

雨宿り

▼こんな感じで軒先をお借りして雨宿りしながら『頭ヶ島天主堂』に向かってます

▼ヒット&アウェイ走行、軒先助かります

黒崎園地展望所

▼わかってましたが、青空が欲しい

頭ヶ島天主堂

▼頭ケ島大橋を渡って『頭ヶ島天主堂』へ

▼駐車場からの海が綺麗、晴れてたらもっと良かったんでしょうねえ

▼ささっと受付を済ませてから、ついにご対面

▼レンガとはまた違った重厚感を感じます、教会内部も見学させて頂きましたが、撮影禁止でございました。

『頭ヶ島天主堂』の見学は事前予約が必要です。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンターでサクッと事前手続きが出来ます。

頭ヶ島教会堂は1910年(明治43年)に着工され、1919年(大正8年)に完成しました。設計は上五島出身の教会建築家・鉄川與助が手がけ、地元で採れる砂岩を使って建てられました。建設には長崎や地元の石工、そして地元の信徒も参加しましたが、資金不足により工事期間は約10年を要しました。教会堂の外観は、水平に積み上げられた粗い表面の石壁が特徴で、深い陰影により力強い印象を与えています。正面には八角形ドーム屋根の塔屋がありますが、これは後から追加されたため、やや不釣り合いな大きさとなっています

新上五島町観光なび

上五島空港

▼頭ヶ島天主堂の近くにある上五島空港にも寄って雨宿りしましょう

▼展望デッキからの眺め、定期便が就航していないため飛行機の離発着は見れません

▼マップで見つけた『アンテロープキャニオン風の砂岩壁』へ

坂本龍馬ゆかりの広場

▼この辺りから晴れ間が見れる様になってきました、一旦ランチを食べに街の方へ戻ります

ハマンナ

▼透明な海と白い砂浜!と噂のハマンナへ

▼強風で荒ぶるハマンナでした

ランチ:竹酔亭

▼五島うどんを食べに竹酔亭へ

▼観光客丸出しの私は名物『地獄炊きセット』を迷わず注文。ん?グツグツ沸騰した地獄うどんを期待してましたが、ただの釜揚げでした。

中ノ浦教会

▼ランチ後は島の南部を巡って行きます、雨は止み曇り空ですが気温は上がらず寒い。対岸から見ると教会が水面に映り込むと評判の『中ノ浦教会』に到着、強風で水面はそれどころの騒ぎではない。

日島(ひのしま)の石塔群

▼日島の石塔群まで到着、もう寒すぎて予定していた展望台やビーチなど色々とすっ飛ばしました。


日島は五島列島若松島の北西にある小さな島です。面積はわずか1.4平方キロメートルながら、海岸沿いには70基もの石塔が海に向かって立ち並び、独特な景観を形作っています。これらは「日島の石塔群」と呼ばれ、五輪塔から単純な石積みまで、多様な形態の石塔が存在します。鎌倉時代から江戸時代にかけて建立されたこれらの石塔には、六甲山の御影石、若狭湾の日引石、阿蘇の凝灰岩と主に3種類の石材が使用されています。これらは大陸との交易船が、荷物を降ろした後の船のバランスを保つための重し(バラスト)として運ばれてきたと考えられています。当時これらの石材は非常に高価で、現代の価値に換算すると数千万円相当とされており、石塔の建立者たちが相当な財力を持っていたことを示唆しています。

新上五島町観光なび

有福教会

桐教会

▼とにかく寒いが、キャンプ場へ行く前に桐教会は行っておきたい

▼桐教会からの眺め、エメラルドグリーンで美しい

▼天候が荒れているので、明日の『フェリー太古』の運行状況を調べておきましょう。

Screenshot

Oh…本日の博多港発は欠航ですか、もし1日ズレていたら五島列島に来ることすらできなかった。とりあえず明日の福江発-博多行きは通常運行予定なので小値賀島には渡れそうでホッとしました。

蛤浜海水浴場

▼キャンプ場近くの蛤浜海水浴場まで戻って来ました、白い広大な砂浜が印象的

はまぐりキャンプ場

▼完ソロでした

はまぐりキャンプ場 

フリーサイト2500円+島の和朝食840円で申し込みました。ここのキャンプ場は管理棟内にあるレストランで朝食が頂けます。シャワーも利用可能でしたがこの日は寒すぎて利用しませんでした。

2025年3月時点

▼近くのスーパーで購入した地物の刺身、風も強く寒いのでテント内に篭ります。

この後は疲れですぐに寝てしまいました、夜中にテントが押しつぶされそうな強風で起こされましたが無事に翌日を迎える事ができました。五島列島中通島編は以上となります。

次回小値賀島編へ続く